アトリエ C -126 版画展
40周年記念 Part 2
アトリエ C-126 カレンダー展

2008年1月11日(木)〜1月23日(水)
AM11:00〜PM7:00 ※13日、14日、20日休廊
23日(水)PM5:00よりクロージングパーティーを行います。


※40年間、東京藝術大学版画研究室助手の力により制作され続けてきた、オリジナル版画カレンダーを、すべて展示いたします。

アトリエC-126 オリジナル版画カレンダー
アトリエC-126、それはこのカレンダーを始めたころの東京芸術大学版画研究室のドアー番号である。版画がまだ街の画廊では見ることのまれな、大学教育でもようやく授業に採り入れられたころのことである。いまほど忙しくなかった助手仲間が、わいわい遊び半分手作りで始めたカレンダーであったが、それがちゃんと、日常性をもたすことで安く多くの人の手にオリジナル版画を、という大義名分もクリアしていたのだから、そして四十年も続けてきたのだから、すばらしい。見方によれば、分野の異なる先生方をも巻き込んで銅版画を作らせてきたことも手柄のうちである。駒井哲郎先生や小磯良平先生は例外であるが、脇田和、小野忠重、小松崎邦雄、野見山暁治、庫田てつ、杉全直、岡部徳三、田村文雄、大沼映夫、鎌谷伸一、原健、榎倉康二、島州一、赤塚祐二、加山又造、吉田克朗、木村希八、上矢津、星野美智子、二村裕子、中西夏之、絹谷幸二、奈良美智、天野純治(カレンダー参加順・版画研究室常勤は除く・敬称略)などが、小さな版面に思いを託して下さった。カレンダーでもなければこれらの版画が生まれることはなかっただろう。四十年もの長い時間は、思いがけないことまで抱え込むものである。実際、これに関わった助手や研究生たちを加えれば、この国の60年代以降の現代版画の歴史がたどれるくらいの、まさに版画啓蒙の大事業だったともいえるのではないだろうか。(中林忠良 記)


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今回の展覧会の様子

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