牛尾の思い出8
ベイリーさんは花や木を育てる事が上手でした。
マンションのバルコニーで色々な花を育てていて、毎朝手入れをしているのだとか言っていました。みゆき画廊で作家がお祝いに、いただいた蘭の花を、展覧会後にもてあましていると「私が持って帰るわ」と言ってタクシーで持ち帰っていました。もうかなり花を落とした蘭を次の年には必ずと言っていいほど、きれいな花を咲かせる技は驚きです。
「蘭が咲いたからうちへ来る?」と夕食を誘っていただいた事が何度もありました。
「あまり過保護にしてはダメなのよ!ほどほどがいいの。」と言って、「犬もね過保護にしちゃダメね、厳しくする事もないとね。私、犬を育てるのも上手よ。」と、得意顔で話してくれました。
そう思えば、私もほどほどに厳しく、決して過保護でなく育てていただいて感謝していますよベイリーさん