牛尾の思い出 6
私も虫が嫌いですが、それ以上にベイリーさんも虫が嫌い。 私も嫌いだと伝えているのに、虫が出ると「牛尾さ〜ん、早く早く」と必ず呼ばれます。 ゴキブリが身動きせずにすぐそこに現れると、「あなた、新聞紙で打って」と私に新聞紙を握らせます。もうおびえているベイリーさんを見るとわたしが虫は嫌いなんて事は言っていられません。勇気を出して追いかけます。打ち損なってゴキブリが走り回るとふたりでキャーキャー言って女学生の様。 「活エビが送られて来たのよ…」と帰り道不安そうに言って、「あなたエビがさばける?」と言う問いにさばけないと言ったのに、うちに寄っていかないかと誘われて嫌嫌、生きてるエビをおが屑の中から取り出してみたものの…あの沢山はえてる足がムニョムニョしているのを見て、ふたりでまたキャーキャー言って、、結局階下の仲良し猿谷さんを呼んで全てやってもらった思い出。 このくらいの事出来なくちゃ主婦失格と猿谷さんに言われたのですが、未だに生きてるエビは触れないのです。